カテゴリ:大阪都構想 分市 橋下知事 平松市長 財政破綻 交付税



2010/10/07
 大阪市がもし、維新の会が提言している分市構想を行った場合、各市の財政状況がどうなるかという試算を行った。昨日、公表された資料をもとに、読売と朝日が記事を書いている。まぁ、商業地域やビジネス街を抱える地域と、単なる住宅地では、税収が全く違うのはあきらかなことだった。大阪市が住地域と産業、商業地域を大阪市という枠の中で設計してきたわけだから、当たり前のことといえば、当たり前。9市に分割した場合、安定的な税収を得ようと思えば、埋め尽くされた土地を切り分けて、税収の上がる中心市街地を作らねばいけないが、地元の東住吉をみても、そんな土地ができる当てはない。長居公園をつぶして、オフィス街でもつくれというのだろうか?それほど、分市構想というのは、大阪都構想の特別区のデメリットを指摘されて出て来た案にすぎないことがよくわかる。  しかし、それでもなお、都市というもののあり方を考える上で、橋下知事は、いいアイデアを提供してくれたし、大阪都構想にしろ、分市構想にしろ、そうではないというなら、大阪を世界に飛躍させるための案をつくる責任は政治家にはある。本来は、地方議員は、行政のチェック機能が主な仕事だが、大阪の未来に携わらせてもらえるなら、それに越したことはない。ニューヨークや上海、ソウル、シンガポール、香港、ライバルとなる都市が数あるなか、どこにもない先進都市の像を描いてみたい。