全国のみなさんにご心配いただいた橋下市長の出直し選挙。前代未聞の低投票率と白票・棄権票の記録を塗り替えるという悲惨な結果に終わりました。
6億3000万円の巨費をかけたことへの批判や争点のわかりにくさ、対立候補がすべて泡沫候補という事態など、橋下人気が未だに根強い大阪であってもまったく選挙の空気を感じない選挙でした。
さて、その後の展開ですが、全国のみなさんには、ほとんどニュースが届いていないと思われるのでお伝えいたします。この選挙期間中に、明確に、大阪府議会において、維新が過半数割れを確実なものにしたことから、あれほどまでに、口を極めて公明党をののしっておきながら、選挙戦後半は、公明批判を封印した演説が続いておりました。
選挙後の翌日、公明党は、国が定めた奨学金について、厳格化を図り支出を抑えようとする松井知事に抵抗、6600万円の増額修正により、国基準通りに実施することを維新・みんなの反対を押し切って、50対53で、可決することができました。
当初、松井知事は、これを不服として、再議にかける姿勢を示していましたが、選挙結果を受けてか、その手法を採ることはできませんでした。終了後には、公明会派の控室にきて「今回は、勉強させていただきました」と述べたということです。
そして、意味のない出直し選挙の結果はどうだったのかとういと、結局、特別区設置のための法定協議会においては、一委員に過ぎない橋下氏のできることは、なんと「申し入れ書」一枚を協議会の浅田会長に提出するという、それだけのことで終わりました。
橋下氏は、その後については、「天才的な政治家である松井知事と浅田会長にお任せします。僕のできることは、ここまでです」となんと丸投げをしてしまったのです。申し入れ書は、28日付で浅田会長に提出され、具体的な委員の発言内容に不誠実なものがあるかどうかを今後調査するということです。もちろん、公明党は建設的具体的な質疑をしていただいていると橋下、松井、浅田3氏が評価の弁を述べていたこともあってか、公明党委員の発言については、具体的な指摘はありませんでした。
ということで、今後の動向については、浅田会長の動き次第であること、また大阪府議会議員の選挙区割りが自民案を軸に公明、民主、共産、無所属の会の賛成で決まったことから、今後、候補者をめぐっての攻防戦も展開されると思います。
18日には、大阪都構想の今後と大阪の未来について、ニコニコ動画の企画によるインターネット放送があり、わたくしも出演させていただきましたので、お時間があれば、ご覧下さい。維新会派および橋下氏の都構想に対する不誠実さと真実について、極力わかりやすくお話をさせていただきました。
今後も、まだまだ、維新の会を巡っては、いろいろな事態が想定されます。全国の皆様にご心配をかけないようにはしたいと思いますが、今後も、SNSなどで、必要な情報については、提供して参りますのでよろしくお願いいたします。
YouTubeにアップされたニコニコ動画の録画
ニコニコ動画【どうなる大阪都構想】大阪市会議員による「大阪の今と未来」討論会
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