一昨日行われた大都市税財政特別委員会。
大阪維新のたっての要望で、大都市のあり方を一から考えたいとの趣旨のもと、準備を勧めてきた。
当初、維新からのテーマ設定がなかったものだから、私はTwitterでがっかりしたと発言した。正直な心情。
もっと、議論をしたいと、もしかしたら、あくまでももしかしたらだが、どこかに対立ではなく、協調の芽があるやもしれぬと思ったからだ。
ところが、初回の打ち合わせでは、テーマがないという。唖然とするのは当たり前だった。
初回は、大阪府の自治制度研究会の新川教授による検討経過の説明と講演と言った内容で、ここでも、維新は、質問なし。
ようやく、初委員会で質疑はあったものの、市政改革委員会レベルでしかなく、がっかりが続いていた。
その後、漸くテーマ設定の申し出があり、
そして、一昨日の木曜日、維新の会から説明があったが、残念ながら、注目されるような大阪都構想に関する具体的な切り口は何もなかった。
その上、さらにがっかりだったのは、その前から噂をされていた、橋下府知事召集の噂が本当になり、動議まで提出するに至ったからだ。
なんともはや。パフォーマンス政治がいつまでも続くと思っているのだろうか?
テーマ説明のあとは、彼らが提案していた議員間討議が初の試みとして行われてるというのに、なぜ?
理由は「ご本人が説明する方が早い」 もう、言葉も出ない理由だ。
自らは、大阪都構想など、説明できないという表明? 私たちは当事者ではないとも言うのだろうか。
大阪都構想にかけて皆さんは、このような議員に投票してしまったということ。
そして、今回の説明では、「大阪府自治制度研究会の最終とりまとめで示された4つの選択肢のうち、都区制度型、特別市型、大阪市分割型の3つについては、新川教授が先日の講演で否定的な見解を示されていたこともあり、残る大阪再編型(新たな都市制度)をベースに進めさせていただくのが、大阪における大都市制度のあるべき姿を論じる入り口としてもっとも適していると考えています」と。
つまり、都区制度については、捨てたと宣言したということ?
さて、10日には、待望の議員間討議が行われる、少なくとも、大阪市の大阪維新の会は、「大阪都構想」の非現実性に気づいたようだが、正式に新たな大都市制度への転換を図るとは表明していない。それが、橋下代表も承知のうえなのかどうかも明らかでない。
この議員間討議では、
①区長権限・区財政の充実強化 ②予算編成権を有する区長の選び方 ③区の適性規模 ④地域コミュニティの充実強化 について、討議することが維新側から示された。
ただ、いずれの議題に関しても、自らの主張は皆無でただ単なるテーマ設定に終わっており、逃げていると言われても致し方ない。
「大阪都構想」というつっこみどころ満載の議題を自ら捨て、新たな大都市制度を皆さんで作りましょう?というのだが、果たして真意がどこにあるのかお伺いしたいものだ。
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hikari (火曜日, 09 8月 2011 01:52)
いつも、tweet拝見してます。大阪の情勢発信宜しくお願いします。