カテゴリ:地下鉄



2014/11/05
 昨年来から議論をしてきた地下鉄民営化に関して、市長サイドがようやく譲歩する姿勢を見せはじめた。当初は、強引な1区間のみの値下げやその料金値上げを盾にした民営化強硬論で議会にうんと言わせる方向性であったが、これに議会が猛反発。共産を除く各会派も特段、民営化そのものを排除しているわけではないことから、政局がらみの対応に一時は、否決の声も上がっていた。  しかし、ここにきて、橋下市長側が軟化し、事業計画案を条例化し、それを認めてもらうことで、地下鉄の条例廃止にまるをつけてもらうということ。事業計画については、しばらく時間がかかるが、交通局側もこれまでの27年4月にこだわらず、じっくり腰を据えて、民営化を図るべしという考えのようだ。 確かに、民営化により、130億円の税金を払い、敬老パスなどの補助金がなくなると、さらに、100億円が飛ぶわけで、現在最高益333億円とはいえ、民営化後は、100億円程度の収益となる、人件費の削減や契約管理で100億円以上の効果を見込むが、事業の多角化などでの収益構造の変革をしない限り民間企業として生き残り、かつ、あらたな投資をすることは難しい。  これまでも、交通水道委員会や交通政策特別委員会で指摘してきたことだったが、リセットして民営化プランを練り直すことには大賛成だ。目を見張るような事業計画が出てくることを望みたい。